ーー自己紹介をお願いします。

出身は神奈川県横浜市です。
元々グラフィックデザイナーで、広告関係の仕事をしていました。今はフリーでグラフィックデザイナーとイラストレーター、そしてグラフィックレコーダーもやってます。

 

ーーグラフィックレコーダーってホワイトボードにどんどん内容をまとめていくやつですか?

そうです、議事録のようなものを作っています。その場で見聞きしたことをイラストというより図解に近い形ですね。

 

ーーNHKとかのテレビ番組で見かけるやつですよね。あれは実際の会社でも行われているんですね。

勉強会に行っていた時は、社内で円滑に共有したいとか、ミーティングをもっとより良くしたいという方が学びにきていて、最近ではロフトワークさんとかで勉強会をしてるのですが、その時はクリエイターさんもいっぱいいて。新しいもの好きで挑戦してみたいというのがありますね。

 

ーー休日はどのように過ごされていますか。

今年はお休みしているのですが、展示に参加したり、個展をしたり。それに合わせてグッズを作ったりもしています。

 

ーーこれまでに、どんなグッズを作られましたか?

アクリルキーホルダーや缶バッジです。お土産になったらいいなと思って作りました。

 

ーー個人でも作れるですね。

コミティアに参加する人が増えているので、グッズを作る人も多いですね。冊子と同じように、データを渡せば簡単に作ってくれます。

 

ーーZINEを作ろうと思ったきっかけは何でしょうか。

昔から、フリーペーパーとか小冊子、フライヤー等も集めまくっていました。 また、イベントのフライヤーを作ったりフリーペーパー文化は楽しんでいたのもあり、これがZINEなんだと後からわかった感じかもしれないですね。ZINEは販売するものですが、気楽に作れるものという印象もあっていいなと思います。
プロのイラストレーターとして働くようになってからも、営業活動の一貫にもなって自分も楽しめるといった、土壌もできてましたね。ポートフォリオ代わりになるのもいいと思います。

 

ーークオリティーも高くて良いポートフォリオになりますね。

ありがとうございます。ポートフォリオレビューのイベントで呼ばれると持って行ったりもしています。

 

ーーそんなイベントがあるんですね。

はい。たまにですが、ベテランのイラストレーター・デザイナーさんに見てもらうというのがギャラリーとかでやっています。そこに持って行ったり、MOUNT ZINEさんのショップに置いていただいていてそこで目にした方に声をかけていただくこともあります。

 

神様というテーマが壮大ですね。

日本独特の考え方として「八百万の神さま」というあらゆるものに神様が宿っているといのがありますが、そこにインスピレーションを受けて作りました。一人の神様を崇めるのではなく、自然界どこにでも神様がいるというのが、宮崎県の高千穂町を旅行した時にすごく面白いと感じられました。そして、和の神様だとそのままになってしまうので、色んな国の神様をミックスさせてみようかなとエジプト風の横向きのというのを考えました。

 

ーーコンセプトのベースにあるのは八百万の神様で、キャラクターの原型はエジプトだったり西洋の神さまということですか?

そうですね。私の絵の感じは海外の人っぽいと思われることが多くて、そっちの方が合うんじゃないかと思いました。

ーー着目される点が面白いですが、それぞれの神様のモチーフはどうやって決めたのですか?

(作中に登場する)cleaning godはクレオパトラがベースなのですが、一見高貴な人なのに掃除しているという(笑)そこのギャップにユーモアを感じてもらうようにしました。

 

ーーお気に入りのGODはどれでしょう。

焼き芋を持っているBONFIRE GODが食いしん坊で可愛いかと。

 

ーー焼き芋に辿りつくのに苦労されたのですか。

火の神様だとそのままなので、焚き火……焼き芋?という風に辿り着きました。
そんなに苦労はしていないですね(笑)
それと、HOLIDAY GODも好きです。締め切りに追われ始めた時とか、休みたいなという自分の願望がでていますね(笑)

ーー僕もHOLIDAY GOD好きです。スイッチがポテトの油でベタベタになりそう(笑)

 

ーー光沢感のある表紙が目に止まりました。

印刷屋さんはいつもいろいろ試しているのですが、今回はハグルマ印刷さんでシルバーの紙を表紙に使いました。神様だから派手なのいいかなと思ってこの色にしてみました。

 

ーー元は銀一色の紙なんですね!

白い紙に印刷することもできたのですが、元からシルバーのものを使いました。

 

金色はどうやって出したのでしょうか。

それは黄色を乗せました、金色に見えますよね。出来上がりがどうなるかわからないのですが、実験的にやってみました。

ーー他にも結構きれいな色が出ていますね。

元々派手な色使いが多いのでそれを活かしていますね。

ー ー他の作品もビビッドな色使いですね。

そうですね。カラフルなイラストを描くことが多いです。昔はペンで描いてもっと地味ですが。

 

ーーこれまでに作った作品についてお聞かせください。

花の種を付録でつけたりもしました。その時はレトロ印刷さんで一色、二色の少ない色数で絵本みたいな作品を作りました。

レトロ印刷さんなのですね。よくイベントもされてたりする素敵な会社ですよね。

そうですね。その時作った作品は、版ズレが可愛かったです。その時は、春をテーマにしたのですが、混色させてあえて版ズレさせたり。

ーー印刷を楽しんでらっっしゃるんですね。

紙が好きなんです。他の方の作品はもちろん本としても好きなのですが、自分で作るとなると面白い印刷方法や加工ができないか考えます。

 

ーーこれまでに見つけたもしろい印刷はありますか。

ダメージジーンズみたいに紙を痛めつけていたものがありました。高円寺のイベントで見かけてびっくりしました。少し強い紙を使用していて、全部違うダメージがついていました。

 

ーー今後、こういった印刷に挑戦したいというのはございますか。

学生時代は陶芸やっていた友達と一緒に手描きで作ったりしていたのですが、最近はデジタルで描くようになりました。また、アナログでアクリルとか使って描いてみたいなという思いはあります。木を切ってみたいという衝動に駆られることもあります(笑)

 

文章も面白いですよね。ご自身で考えているんですか?

はい。自分で考えました。いつも文章を入れようか入れないか悩むんです。
でも、最近読み物のZINEで面白い作品を作られる方もたくさんいて、私も読ませる面白さを修行してみようかなと考えています。

 

ーーRABBIT GODの文が好きですね。

フリーになる前にIT企業にいたことがあって、スタートアップの世界って独特だなと。
Macにステッカーを貼る文化とか、ハードワーク&スピード感があって。それがRABBIT GODには出ていますね。

 

ーー初版は何部発行でしたか。

30部くらいです。MOUNT ZINEさんのイベント用に作ったというのはあるんですが、ご好評いただいているので増刷するか迷っています。

 

ーー購入者に向けてコメントをいただければと思います。

疲れたときにクスッと笑ってもらえたら嬉しいです。手元に置いてぱらぱらっとめくっもらうような。

ーー癒やしグッズですね。

そうですね(笑)

 

ーー次回作の予定はございますか。

HUMOR GODが好評だったらシリーズとして次の作品も作りたいですね。

ーー本日はありがとうございました。

ありがとうございました。

 

▼著者プロフィール

小林ラン
グラフィックデザイナー、イラストレーター。
神奈川県横浜市出身。グラフィックレコーダーとしても活動。
【作品一覧】 http://proto1.xsrv.jp/product-tag/小林ラン/
【Twitter】 @dukani
【Instagram】 @rankobayashi.illustration

 

HUMOR GOD / 小林 ラン